第51章

大島莉理と佐伯清司たちは、目が回るほど忙しかった。

岩崎晴翔が戻ってくるのは招かれてのこと。田中グループ入りも当然――そのはずで、大島莉理たちは歓迎の段取りまで整えていた。ところが、なぜか二日前になって、岩崎晴翔は突然方針を変えた。

しかも二日経っても、誰にも会わない。ただ一言だけ言い残した。

半月後に、プロジェクト交流会を開く。

理由が分からないまま、大島莉理は頭を抱え続けている。佐伯清司が先生に電話しても繋がらず、

「……やっぱり出ません」

昨夜、徹夜でデータを作り続けたせいで、腰は重く、背中も張っていた。

「もういい。先生には先生の考えがあるんでしょ」

そのタイミングで...

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